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渡辺武利先生へのインタビュー

渡辺武利先生

見てきた風景がある

──渡辺先生といえば、ヘアカットで日本チャンオンにもなられたことがある方ですが、日本の技術というのは世界からみるとどんな特徴があるのでしょうか?


日本の技術は世界でもトップレベルにありますね。日本人の手先が器用なのは精密機器などの開発のだけじゃなくて、美容業会でもそうです。世界にはカット、カラー、パーマなどがあって「美容を学ぶ」となると西洋の技術を習得するということになるけど、日本には伝統の着物、日本髪があって、日本の伝統から来るものも奥がとても深い。これからも残っていくと感じてます。特に世界で渡りあおうと思ったらそういう事がより重要になるんじゃないかと思います。


──先生はどんな学生でしたか?また先生になられたきっかけは何だったのでしょう?


ごく普通の学生でした。特別器用でもなければ、勉強もできた方ではなかったです。先生になったきっかけは、組合理事長からお誘いがあって、その時までは自分が教員になるなんて夢にも思ってなかった。よくよく考えて、自分が年齢をとってからとか(笑)、いままでお世話になってきた組合にも、何かできたらと思って教員になりました。


渡辺武利先生

──ビューカレでは美容技術主任・美容実習担当をされていますが、1年間に100人以上の生徒さんと接しておられて、最近の美容師志望者に感じることや、また教えていて触発されとこ等ありますか?


今の学生は昔に比べて、ちゃんと自分の考えのもとで美容師になりたいと思って来てますね。昔はなんとなくとか、見た目で来る人たちで、入ってから辞めてしまう学生も多かった。あと、卒業生に久し振りに会ったりすると、学生の時と全く違って、大人になってるのには毎度びっくりさせられます。学校に居る時にはあんなに手の掛かってたのに、社会人になると違うんですね!もちろん、ほっとするというか、素直に嬉しいですけど(笑)。


──カレッジでは、2年(通信課程の場合3年間)の実習を行うわけですが、やはりこの業界は、手先の不器用な人には険しい世界でしょうか?


自分もそうだったというのもありますが(笑)、かえって不器用な方が良いと思います。器用な人は、確かに教えても直ぐに飲み込んでこなすんですが、その後に練習しない学生が多いです。不器用な学生はやっぱりできないので練習しますよ。その差はかなりあって、卒業する時には逆転してるというのは良くあります。不器用な子がむづかしいとは限らないですね。堂々と熱意を持って入って来て欲しいです。


──先生の尊敬する方について教えてください。


お世話になった人が多すぎて難しいですね。今のように講師として充実した日々を過ごしているのは、白井理事長の尽力のお陰です。全国大会で優勝できたのは、佐々木先生という僕の先生のお陰だし。でも、やはり父の影響が大きいと最近感じるようになりました。僕の父は小学校の教員をしてまして、小さい頃からその後ろ姿というのは、やっぱり見ていたんだなって思います。こうして自分も同じ立場にいるのは父が原点にあったんだろうと。


──今美容師をめざそうとしている方々に一言お願いします。


何はともあれ自分がめざしたことをやり通すことが一番大事です。学校に入ると、美容に関して、見た感じと少なからずギャップを感じると思います。それで、どうしたら良いかと言うと、コツコツと鍛錬を積むしかないんですね。手に職を付けるというのは近道がないというか、だから「取り組む」というのも「やらされる」じゃなくて、自分で自分に聞いてやるというのが「基本」なんです。まわりに流されないで、自分を持つというのはそういう事でしょう。美容の仕事は自分を賭けるに値する素晴らしい仕事だと思ってますので、その仲間に入ってください。


──ありがとうございました。

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